ニッキを噛んで口もベロも真赤っか


ニッキをなぜ食べていたかというと、一番安いお菓子だったからである。

真赤な紙と、真っ青な紙のとがあった。1円だすと1枚かそれ以上買えた。

紙を口でちぎり、歯で噛む、噛んだら捨てる。
その後は口もベロも真赤ッか。

それでも未だ足りなくて、家の裏庭にニッキの木がある友人のウチへ行き、ニッキの根元を掘る。木の皮をちぎる。それを噛む。いい匂いがしていた。

ニッキのお菓子は色粉を使いすぎて健康によくないといわれいつのまにかなくなった。


2002年3月20日

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