祖父とトンドに行った時、福山の駅近くで親戚の人に出会った。
小学生の僕にとってもちろん初めての経験であった。福山、笠岡の町で入る飲食店といえばカキ氷店以外なにがあったろう。
親戚の人は駅右となりの喫茶店に祖父と僕たちを連れてはいった。
店で祖父と話すが、僕達子供はかやのそとであった。そこまではいいのだが。
だされた珈琲をどうやって飲むのか?
砂糖を入れる。入れなければいけないことはわかるが?その動作がわからない。
珈琲を飲む。コップのまま飲むのか?サジですくって飲むのか?
疲れたことだけを覚えている。
その次に喫茶店に入ったのは、高校三年生の春。同級生といっしょに笠岡の「珈琲園」にはいった。その時も動作がわからなかったが、同級生相手だったのでなんのこともなかった、ただ一杯60円なら支邦蕎麦のほうがよいと思った。
2002年4月21日