大雨が降ると最初に浸かるのが吉本からお宮へ行く道。
道はすぐ水にもぐってしまう。
ここを歩くのが楽しみだった。
その水の下の道を歩くのは梅雨の大雨、台風の大雨の時。
洪水とまではいわないが梅雨の大雨の時。
かならずウナギが掛かる。
家庭排水の溝を掘る。くそみみずを捕る。それとウナギ釣りようの竹の杭がついた針と糸。
10箇所くらい夕方仕掛けて、翌朝とりに行く。
とれたウナギは母がイチジクの葉っぱでつかみ頭に釘を打ち込んでいた。
秋、台風がくると。
風はなんといっても海が強い。その風を求めて海に行くのが楽しみ。
波止には漁師の船が頑丈にくくられていた。
苫無への堤防は波と風が吹き付ける。堤防の土手を風に吹かれて歩くのが、台風の時子供の娯楽であった。
2002年3月17日