プロレスの王者・力道山


力道山は世界で一番強い。

いや、ルーテーズに次いで強い。ルーテーズの「脳天逆落とし」に負けたらしい。

いやいやアメリカで300回勝負して、負けたのはたったの数回だけ。だから一番強い。


若ノ花と琴が浜がニ所の関部屋を脱走しようとしたら力道山に止められた。

若乃花が横綱になるとき、力道山が怒った(「横綱より強いのだからさっさと横綱にせよ」)


テレビの無い時代、茂平の少年にとって力道山は既に伝説の人物だった。
(僕の記憶では日本最初のスポーツ選手の物語映画は力道山・美空ひばりの「力道山物語」、次が若ノ花・北原みえの「土俵の鬼」、こちらはレコードも競作されラジオで聞いていた)


力道山は雑誌のグラビアで美空ひばりや若乃花とでていた。

中学になり理科の先生が「プロレスには、殴りようの椅子があり、その椅子にはすわってはいけない。」という話をして、生徒から反論され、先生が必死で説明をしていた。

その頃になると、さすがに何故新聞のスポーツ欄にプロレスの結果がでないのか、おぼろげに感じていた。

僕が中学3年生の時、力道山は死んだ。

2002年3月17日


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