紙で作る野球グローブ

バットは山に行って枝を切り、それを削りそれらしい形にしていた。

グローブは飼料・肥料をいれる紙袋を折って、そしたらキャッチャーが使うミットのようなグローブができる。


手製のバットはまんまるでないのであまりさまにならず、グローブも紙製となれば素手のほうがよかったり。

昭和43年の茂平宮の鼻・かろうじて面影を残している。


だんだんとバットも購入品を買う人がでた。
グローブも皮で作ったのを買う人がいた。

お宮の下の三角ベースボールはどうにかグローブが2〜3揃うようになっていた。
使うのはサードとファーストの二人。


お宮の下の三角ベースボールは三叉路で大人たちが畑に行く、帰る。荷車を押して。その時は通りきるまで休む。
ボールはキャッチャーが後ろにそらすと、休み。ファーストが捕らないと、これまた休み。そらしたボールを溝から拾うのに時間がかかるから。
茂平の野球はズボンの裾が濡れてドロがついていた。

そうしながらも野球は男の子供の楽しいあそびだった。


2002年3月11日

つぎ