2010年3月30日 火曜日 | 福泉坊 | ⇒ | 平家谷つばき園 | ⇒ | エドヒガンザクラ | ⇒ | 田尻遊歩道 | ⇒ | 仙酔島遊歩道 | ⇒ | 鞆の浦温泉 | |||
福山市沼隅町中山南 福泉坊 |
9:00ころ | 9:20ころ | 10:40ころ | 11:30ころ | 13:00ころ | 14:00ころ |
「遠いとこから来たんじゃねぇ」
福泉坊の駐車場に着くとほぼ同時に着いたおじさんがそう言った。
隣町の福山市に来て「遠いところから」と言われたのは人生初体験であった。
(車のナンバーで倉敷市からと思ったのだろうな)
でも、まあ沼隅は笠岡から近いところではない。50分くらいはかかる。
しかも福泉坊は国道から離れた平家谷にある。
えいちゃんが気にしていたのは桜の状況でなく目的地までの道路状況。
2〜3日前の中国新聞に写真付きで「8分咲き」という記事を見ていた、それで今日も見ごろであろう。
道路の方は国道から離れた後で狭くはなったが、狭すぎるというところはなかった。やれやれ。
(道が細いから鞆グリーンラインの後山公園から走って行くことも思っていた)
福泉坊には桜見物客ようの駐車場が境内にあり(20台くらいぶん)、その時はえいちゃんが5台目くらいだった。
駐車場の付近では住職さんが気さくにみんなに声をかけていた。
花見客というよりはカメラマン。
桜を見るのではなくて、どの位置で、どのように桜を狙ったらいい写真が撮れるか。
そういう花見客だった。
この福泉坊の枝垂れ桜は満開の前後、毎年カラー写真が新聞に載るほどの備後地区ではメジャーな桜の名所。
写真は夜桜で載ることの方が多い。
樹種エドヒガンで樹齢約230年、樹高12m 幹周囲1.7m。
桜を中心にして遊歩道が整備されている。
朝の青空と枝垂れ桜。まばゆいほど美しい。
入園料は無料というのがうれしい。
住職さんの説明付きで桜が鑑賞できる。
高台にあるので地区の民家が見下ろせる。
元小学校のまわりには平家落ち武者伝説を想わすような谷と民家が見える。
小学校は山南小学校の分校だったそうだ。
もう30年以上前に廃止され、その後は「山陽電気のコイル巻き」の工場として使われていたが、今は何にも使用していないそうだ。
福泉坊にある枝垂れ桜のいわれ。
平家一門や小宰相の雰囲気がただよう福泉坊の枝垂れ桜だった。
「気持ちだけ寄付さしていただき失礼します。」
住職さんにお礼を言って、募金箱に寄付金を入れ、福泉坊を去った。
2010年3月31日