2004年11月13日 午前11:00ころ
井原市田中美術館まえ 田中苑(でんちゅうえん)
今日は車を田中美術館の駐車場へとめていた。そこから天神峡まで走った。
美術館まえの庭園は秋の気配がつよい。ついでに散策してから帰るか、と田中苑を歩いた。
井原市民会館と田中美術館、それが並び。
道を隔てて田中苑。
道は「人と車が共存できる県下で初めての道」と市民の自慢。
ここが田中苑の入り口。
正面に「鏡獅子」。
写っているお嬢さん二人とおばさん一人。
じつはおばさんからシャッターを頼まれた。
「お二人は中国からの人なんですよ。」と。
今とき、外国人はちっとも珍しくないが、それが。
二人が指定したバックの景色は手の石像だった。
こういう背景を指定するのがなんとも奇妙で「外人だなあ。」と思った。
この公園は春のつつじが咲くころもきれい。
そして秋の紅葉、これもいい。
茶室。
茶の愛好家はここで飲めばいかにも「茶」という感じだろう。
建物と紅葉が溶け込んでいる。
「良寛さま」と秋。
小川が流れている。
清流。清水。
鏡獅子をまわるように池、そこには鯉が泳ぐ。
平櫛田中の経歴をこの公園内にも掲示している。
井原市名誉市民であり福山市名誉市民である。
代表作のひとつ「五浦釣人」は田中美術館まえにあり、福山駅前にもある。
けれど、この公園の掲示板には「福山名誉市民」であることを記してはない。
福山市民が訪れていい気はしないだろう。まっ、将来合併すれば間違いなく、もめることなく「名誉市民」のまま。
1年前のことだが、井原市西江原町にすむ伯父は「平櫛田中が107まで生きたのでそれに負けんようにする。」と言っていた。
「田中に負けない。」、それは井原市民にとって健康で目的をもって長寿を生きる。
芸術を残しただけでなく「生き方」の見本を残した人でもあった。
2004年11月13日