2023年11月26日    日曜日       9:22〜13:24      
井原市青野町・葡萄浪漫館       
           2023あたごっち収穫感謝祭     





嘆きの舞



「よいとこどっこい。よいとこどっこい。」
はやしで、足名槌と手名槌の爺と婆とが出る。 なげきである。うれい悲しむ声で、
世の中にあわれと思う神あらば助けたまえや姫のいのちを”







「この爺と婆をおたずねたもうかな。」


両者名乗り合い爺と婆に、なぜに嘆き悲しむのかと問いただすと、
さて、お話し申すも長き物語りながら・・・・・」
八人の娘のうち、つぎつぎと七人 までを八俣大蛇に呑みとられてしまい、生き残っているのはおと娘の奇稲田姫がただ一人だけ、
それもいつ大蛇に呑まれるかしれず、
生きたここちもなく嘆き悲しむばかり、大神は武勇
にすぐれた神のように見うけられるので、大蛇を退治してもらいたい











大蛇退治を頼まれた素戔嗚は、姫を「くれるなら」「退治してやる」と話す。












ほっと一安心した爺と婆は元気になった。




「爺さん、今日はしょうやあ」。

「しょうやあゆうても、ワシはもう歳じゃし」





「話をしょうやあ言ぅんじゃが。何ぅ考よんなあ。

座ってねえで、もう立とうやあ」






立った二人。

「あんたは、むかしからたつのは早かったなあ」。













奇稲田姫の舞






緋の袴に緋の長そで、小さな狩衣をつけ、頭には姫斗をつけた姫の面で、稲田姫が、しなやかな物腰で舞う。

君をたずねて行く道ぞ
都の方へ急ぐらん

言い立て、名乗りのあと、素戔鳴尊のもとへと急ぐ旨をのべる。





稲田姫との契りの舞







素の鳴の尊が幕内より現われて声をかけ、
ともに八雲立つという歌を詠じ合う。

”八雲立つ出雲八重垣夫妻隠みに
八重垣つくるその八重垣を"







”かぞいろはそでに涙をせきとめて、

君にささげしわが身なりけり" 。












酒造り







松の尾の命の酒つくり
歩く拍子にぐにゃぐにゃと揺れる立て烏帽子、
赤の千早に陣羽織、幣と小鈴の道化面で、酒造りの神様、松の尾の命が、ひょうげた舞で出て くる。










住所姓名、酒造りの守護神であること、これ から濁酒八千石を造ることを、おもしろおかしく言い立てる。

落語、 漫才、歌謡曲、浪曲と、なんでもこいで、ふんだんに笑わせる












大蛇退治(幕掛かり)








大蛇退治は、素の鳴尊の「幕掛かり」の舞からはじまる。
軽装に変えた尊は、力をこめ勇壮に舞う。














「備中神楽」D大蛇退治2
           2023あたごっち収穫感謝祭



2023年11月28日