2023年11月26日    日曜日       9:22〜13:24      
井原市青野町・葡萄浪漫館       
           2023あたごっち収穫感謝祭     





太鼓は急テンポに力一ぱい高鳴る。
尊は幕へ近づいて大蛇の動静をうかがう。
幕の中では大蛇がピーピーとうなり声をたててうごめく。
尊は幣を投げつけて、さらに幕に近づく。「さぐ り」といって、静かな中にも緊迫感のみなぎる場面である。








大蛇の動きにぱっと飛びすさりさま、刀を抜き放って、一しきり力強く舞った後、幕内へ一 時身を隠す。








やがて大蛇はかま首をふり立てふり立て、長い胴をひきずりながら出て来る。








「とうろやとうろ、おおじゃがとうろ・・・」


















太鼓は力をこめてはやし立てる。
舞台一ぱいにとぐろを巻いてのたうち回り、やがて酒桶に近より、酒を飲みほし、酔いつぶれて、とぐ ろに頭をうずめて寝入ってしまう。











頃合いをはかって尊は大蛇に近づき、「やい。」 と一太刀浴びせかける。










大蛇は驚いて尊へ食いかかり、大立ち回りになる。
尊はついに大蛇に巻きこまれ、飲みとられたかと見える間一髪、胴を切って現われる。






















大蛇の腹の中から一刀を取り出し、めでたく退治する。









「大蛇を退治して宝剣を得たり。この剣こそ
姉上天照皇大神にささげ奉らん。」








「おてがらにて候。」









「実にありがたの御ことや。
末の世までも疫神疫払い、祗園三社と仰がれ申せば、
わが敷島は常盤堅盤の、松の葉色の変らぬ御世こそ、めでたかりけれ。」












4時間の神楽は終わった。










神楽を見て、

満足しながら会場を去った。







みの越のイチョウ



2023年11月28日