笠岡市史T
茂平八幡神社境内箱式石棺=宮山古墳(一号、二号)
   (間壁忠彦・1968年一月・『倉敷考古館研究集報第四号』から・・・・そのA

石棺の個々の規模を見ると、一号棺では内法の長辺が160センチ、幅は南東側で30センチ北西側で20センチ、深さは20センチを、二号棺では内法の長辺が150センチ、幅は南東側で40センチ北西側で30センチ、深さは30センチをを測り、床面のレベルは二号棺が一号棺より25センチ低い。

これら二基の石棺の位置関係からみて、両棺の被葬者は互いに関係深い人で、合前後して埋葬されたと考えられる。
なを、一号棺では、わずかに人骨の断片が検出され、二号館では、東南部で小さな平石を枕にした人骨が認められた。
島五郎教授の鑑定によると、二号館の人骨は熟年男子である。

なを、一号棺のそれは断定できないが成年男子が推定できる。


作成・2001年1月28日