4 県境

ともあれ茂平干拓地に工業団地が進出しかけている。
また黒マツにおおわれた山地に住宅団地の建設がかなりはかどっている。
このあたりは広島県と岡山県の県境が走るところに位置する。

だがかつての地形依存の境界線はその地形変貌のいま、この境界線はさだかにするすべもなく、最近両県たちあいによって新決定をみたほどである。

だが住居者の一部はこれに先立って住みついていて、この新境界にまたがって住居をかまえていた家庭の児童は、一斉に福山市域学区の就学が決定し、笠岡市域と決まった地域の児童も依託のかたちで越県入学となっている。

【続く】