終着駅

鹿児島県大隈半島にある根占は鉄道も通っていない町だった。

海を隔てて開聞岳が見える・・僕にとっては・・・さみしい町だった。

根占は鹿屋からは一時間ほど離れた町だったろうか。

落葉の舞い散る 停車場は
悲しい女の吹きだまり
だから今日もひとり
明日もひとり 涙を捨てにくる
落ち葉の舞い散る停車場はさみしい女の吹き溜まり、そして今日もひとり、明日もひとり過去から逃げてくる。

寂しい歌だった。

根占の町と港を思い出すのも、TVで歌う奥村チヨのこの歌のときだけ。


2000年10月18日


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