干し無花果@
ホシイチジク

干しイチジクは茂平では2軒、ウチとカタヤマにあつめそこから神戸に出荷していた。
農協はとおさず直接取引きであった。

相場のよい年もあった。昔から(自分の子供の時から)ホシイチジクはつずいていたが、硫黄のことで突然なくなってしまった。

無花果は捕ったその日に硫黄炉にいれて一晩蒸す。
硫黄炉にはいるだけのイチジクを取ってきていた。

それからは天火で干して一週間ほどしてから、手でもみ始める。

砂糖がういてくるまでそうしとった。

雨がふってきたら、重ねて積んでほろをかぶせとった。

写真のように庭に杭をたて竹でつなぎ、その上に籠のまま干していた。


大阪から大学の先生が「めずらしいから」と秋になれば来ていた。


毎年山陽新聞にはこの季節になると、コラム欄のような小さな記事で・・・今年も茂平ではホシイチジクが・・・と載っていた。(昭和30年の事)





2000年08月01日