干しイチジク2
茂平ではイチジクの事をトウガキと呼んでいた。し、今でも。今普通に呼んでいるイチジクは「赤トウガキ」のことで、干し無花果になるのを「白トウガキ」と呼んでいた。
白トウガキは糖分が多くつまみ食いをするには、こっちのほうが美味しかった。が、白い汁がきつく秋になるとよく口が切れていた。
白トウガキは何処の家もうえていたのではない。
赤トウガキに比べると土壌に向き、不向きがあった。
つくるのは赤トウガキよりいたしいくらいじゃ。
水もいるし、新涯みたいなとこでないと採れなんだ。
夏から採って始めていたが、珍しいといって大阪から大学の先生が見にきていた。
秋になると山陽新聞が記事の取材にきていた。
2000年08月01日