小島通いのポンポン船


茂平の畑に行くと小島へ行く船が見えていた。
子供は山で遊んだり(山は、畑と山が混ざっている)、畑の親を手伝ったり・待ったりしていた。

山の畑からは三洋汽船の定期船が見えていた。

うつろの山(今、ヒルタの上)、水落の山(今、風車の後ろ)の畑、決まった時間にポンポン船は神島の前をとおっていた。


あの船に乗ってみたかった。子供の憧れの船だった。
近所の6歳年上のよりさんは「船の後ろに便所がついている。」と教えてくれた。よりさんは船に乗ったことがなく多分誰かに聞いたのを言ったのだろうが、それだけでうらやましかった。

”白い煙をはきながら、お船は何処へ行くのでしょう。はるかに見える青い海・・・”

学校で習った歌どおりの光景があった。


2002年3月21日

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