笠岡療養所開所


井笠鉄道に乗り追分の峠をすぎると、丘の上に大きな平屋の建物が横たわっていた。それが結核の「小平井の療養所」。昭和29年完成とある。


あそこの場所には場所がええとこなんで。丘のうえで。
以前なんかあったんかなかったんかは知らん。
「できた」いうのは聞いたけど。

もう結核がのうなったんで(小平井療養所は)要らんようになった。

本当に悪い人は早島(の療養所)にいっとった。
あそこ(小平井)にいっとったんは(軽い人)遊びに行くようなもんを集めとった。
元気なもんがいっとったんじゃ。

結核は自然にのうなった。薬がようなった、それでなおるようになった。



つぎ

2003・4・6

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