幻の同級生


自由民主党参議院議員の加藤経文氏は、城見小学校で同級生になるハズであったが来なかった。

城見保育園から城見小学校にあがる頃、用之江の子がよく言っていた。
「武徳さんとこの、のりふみくんは城見小にくるか、どうか悩んでいる。」

のりふみ君のことは茂平の僕はまったく知らない。

茂平に、まさき君というかしこい子がいた。まさき君は同じ茂平なのでパッチンをしたりする事もあったが。
まさき君の親が、「城見小では勉強が遅れる。」という理由で城見保育園を最後、笠岡の西小か東小かにいった。

まさき君の親がいう理由は、その頃でも納得できすぎるくらいよくわかっていた。


「茂平のまさき君」の例があるので、「武徳さんとこの子」が城見小学校にこなかったのは不思議でもなんでもなかった。



同じ茂平の「まさき君」がどうなったか?それは僕にも、茂平の僕の同級生からも記憶の外へいってしまった。

顔さえ知らなかった「加藤経文氏」は参議院の二期目をつとめている。

出身地笠岡市、そこまではいい。出身地笠岡市用之江、といえばいくらか抵抗がある。幻の同級生として。


2002年4月29日


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