ナイロンソックスは焚き火で破れ


冬は足袋をはいて保育園に行っていた。右図のような但し色は黒。
あのホックを閉めるのが、なにかおっくうな。
小学生になって(昭和30)、ナイロンのソックスが出始めたのであろう、それを履いて行く日もあった。

トウフ屋のおばあさんは、家の横・小学生の集まる所で、毎朝焚き火を自分と小学生の為にしていた。

それは毎朝学校へ行く前の、5分から10分間の集合待ち時間であった。

両手を火に出し、さらに足を片足ずつ出して温めていた。


誰でもが履いている訳ではないので、いくらかの見せたい気持ちと、冷えのため。足を出したその瞬間。ナイロンのソックスに穴が開いた。

初めてのナイロンソックスはそんなもんだった。
当時の日本を体現しているような。

2002年1月6日