「滝川事件」
国際連盟を脱退した日本政府は、その直後、京都大学の滝川幸辰教授に弾圧を加えた。 「社会は犯人に対して報復的態度で臨むまえに、犯罪の原因を究明すべきだ。」と、説いたことに司法当局が文部省に処分をもとめたのが発端であった。 著書「刑法読本」が姦通罪を廃止すべきだ。というのが日本の国体に反するというのである。 敗戦後、姦通罪が廃止されたことは滝川教授の先見の明を証明している。 「軍国日本の興亡」より。 2002年5月5日