昭和19年(1944年)

【事 件】

 ▼日本軍占領の南方の島々が次々と米軍に奪われ、そこを基地にB29が日本本土を爆撃 

 ▼東条内閣が総辞職し、“海陸協力”の小磯内閣に代わり、連合艦隊はほぼ全滅に近く、

  敵艦に体当たりする神風特攻隊が出動 

 ▼建物の強制疎開、女子挺身隊が全国各地に出動。

 ▼中等学校生徒は勤労動員の義務を負う。農業主体の北海道は援農となり、学徒動員に至ら

  ぬ国民学校の”小国民”も本土決戦に備えて銃剣道の集団訓練を受けた。 

 ▼物不足に安い公定価格では欲しい品は手に入らない。そこでやみ物資が横行する。 

【世 相】

 ▼流行語・・鬼畜米英、月月火水木金金

 ▼文 芸・・辻善之助「日本仏教史」、三島由紀夫「花ざかりの森」

 ▼映 画・・加藤隼戦闘隊、陸軍、あの旗を撃て

 ▼流行歌・・ラバウル小唄、同期の桜、炭坑節


(昭和20年・終戦までへ)


2003年5月17日