米の配給


例えば三石とれれば、うち一石は自分のウチようにして、残りのニ石は政府へ供出せぃ。ゆうて役場が指導しょおた。

横流し、ヤミじゃのう。これをささんように。
じゃけど、家族の構成みればしょうるかしょうらんかはだいたい分かる。
ヤミをしょうおるんはおった。
大江にいる時にはひっとらまようた。

供出すれば、政府から百姓にいるもんを支給してくりょうた。鎌や鍬みたいな。





配給切符は役場から発行されていた。ただじゃ無い。量を決めて(それ以上はダメ)それをお金をだして買ようた。ヤミで買うのは高いんで配給は買ようた。米と麦だけじゃ。雑穀は無い。

米をいらない人も切符は買っていた。
もし買うとなれば、ヤミから買わなければいけないので高くつく。
だからいる、いらんに関係なく配給切符はあてがわれた分については買っていた。






資料・鴨方町史・・・衣料切符の交付
            空襲
            食糧の増産







2000年08月07日