家は床下まで浸かり


今年は台風のあたり年だった。その話をしていたら・・・。 以下は母の話。


ここへきたばっかりの時じゃった。


海でなく、新川の堤防が切れた。

茂平じゃあウチのへんが一番低いところじゃった。
それで水はウチのへんに流れるゆうことで。

家の畳を木箱の上に積んだ。

そりゃあなんぎじゃった。



もし家まで浸かったら本家に行くゆうことじゃた。
本家はええなあとも思ようたし、上に上がるのがたいへんんじゃなあとも思うようた。


山側に家があると、こんどは(山が)崩れる心配もあるし・・・・。







その頃(梅雨時期)は枇杷がなる。ビワを取らにゃあいけん。

下の道(吉本商店の下)はすぐ浸かるので歩けん。

それでビワが成っているうつろの畑に行くのに(海の)堤防をとおて行った。





     



2004年11月20日