2022年12月19日   月曜日        山口県萩市椿東 「萩反射炉」
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5:46    6:29 ・7:03 ひかり  8:38    10:00頃    10:59〜11:36    12:20頃   13:38〜14:05    14:52〜15:54       18:01 こだま  20:22 
               



ツアーの最初の訪問地、「萩反射炉」に着いた。














反射炉は小高い丘の上にあり、海が見え、すぐ隣を山陰本線が通る場所にあった。







当時の大砲は砲身が青銅で着弾距離が短く、実用に適しなかった。
そこで安政五年、これを鋼鉄製にするために、萩の上ノ原に反射炉を設け、
強度の火力を用いて大砲の鋳造をおこなった。
このときの反射炉の一基が現存し、史跡に指定されている。

「山口県の歴史」 三坂圭治 山川出版社 昭和46年発行











萩反射炉は、

萩藩が洋式大砲を必要としたため反射炉を導入したもの。










以下は

リーフレット「世界遺産 明治日本の産業革命遺産 萩反射炉より転記する。








萩藩では、ペリー来航後の安政年間に反射炉の導入が試みられました。

萩藩は西洋学問所を開設し、翌年、造船所を設立して

洋式軍艦の丙辰丸を建造するなど、軍備の拡充に努め、

同時に軍事力強化の一環として、反射炉の導入にも取り組みました。









現在残っている遺構は、反射炉の煙突にあたる部分です。

高さ10.5メートルの安山岩積み(上方一部煉瓦積み)の煙突は、

基底部が前面5.45メートル、側面3.8メートルあり、

上に向かって幅を狭める長方形で、

下方に2つのアーチ型の煙道孔が開いています。

2本の独立した煙突となっています。












反射炉の構造

炉を1200度以上の高温に保つ必要があるため、

高い煙突を利用して空気を大量に取り込みました。

こうして鉄Feに含まれた炭素Cと空気中の酸素O2を結合させ、

二酸化炭素CO2を排出すると、必然的に鉄の炭素含有量が減っていきます。


つまり、反射炉の利点は、衝撃にもろい鉄を柔軟でねばりのある鉄へ変えるところにあります。











萩藩は、最終的には技術面、費用面の限界から本式の反射炉の建設を断念しました。

しかし、今に残る萩反射炉は、

自力で西洋技術を取り入れようとした、産業化初期の段階の取り組みの様子を物語っています。














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2022年12月22日