2014年9月28日 日曜日 島根県出雲市斐川町直江・福富・今在家 築地松(ついじまつ) | ||||||||||||||||
高瀬川 | ![]() |
大社 | ![]() |
鼻高山 | ![]() |
ドーム | ![]() |
築地松 | ![]() |
平田木綿街道 | ![]() |
グリーン | ![]() |
ガーデン | ![]() |
宍道湖夕日 |
8:00頃 | 8:30頃 | 9:21〜10:23 | 11:00頃 | 11:52〜13:14 | 13:39〜14:24 | 14:45頃 | 15:30頃 | 17:06〜18:08 |
もう何年も、何十年も前から、かそれもわからないが
一度、出雲平野の築地松の村を訪ねてみたかった。
ほんどこそ、あの村々の家を間近に見てみよう。
築地松は出雲平野にある。
出雲平野は広い、そのどこら辺にあるか? といえば斐伊川に沿った斐川町に多いようだ。
では斐伊川の斐川町のどこか?といえば、これは・・・・・見せ物でなく住宅。
それゆえ、具体的な場所の案内や説明はない。
自分で行って、高い松の木のお宅を見つけて、そのお宅の周辺で見上げる、それが「築地松」見物となる。
築地松は散居村(さんきょそん)のため家の周りを各家ごとに風を防ぐ役目で植えられている。
当然な話であるが、・・・・・
見て回るのは各家に距離があり
相当に脚のスタミナを消耗する見学となった。
「築地松」は松に限らずカイズカやバベの木もある。
屋敷は大変ひろく、すべて四角形。
北側に母屋があり、南側はさえんと墓地がある。
松は屋根よりも高く、非常に見て迫力があるが
剪定等の手入れは危険を伴い、職人確保と費用が高額と思え、、そのためか↓このような綺麗に刈り取られた松は珍しい。
以下は出雲市のホームページ「ついじまつ」より転用する。
島根県出雲地方の築地松と散居景観の織り成す景観は、まさしくこの地方独特の豊かな農村散居景観で、
全国に誇り得る貴重な資産と言えるものです。
しかし、近年は松くい虫の被害、市街地化や生活習慣の変化によって築地松の散居集落の景観は消滅の危機に瀕しています。
平成6年に、島根県と出雲市、平田市、斐川町、大社町の関係4市町(市町村合併により現在は出雲市)は
築地松散居景観を保全するため「築地松景観保全対策推進協議会」を発足し、
フォトコンテストや築地松サイクリング、情報紙の発行、陰手刈り技術研修会などの普及啓発、保全対策、そして築地松に関する調査・研究を行っている。
築地松景観保全住民協定は、
築地松景観を保全するために、一定の区域の住民に協定を結んでもらい、
その住民協定に基づいて行う築地松の維持管理費に対して助成をする制度です。
築地松は、厳しい冬の季節風から屋敷を守る、黒松を配した出雲平野独特の高生垣です。
樹高は8mから12mで屋敷の屋根より高いのが通常です。
また、1本1本の樹齢も50年から150年程度、古いものになると樹齢200年以上幹周り3m以上という樹もあります。
遠くから築地松を配した散居風景をそよぐ風を感じながら眺めるのもいいのですが、
各々の家の家人とともに歴史を重ね季節風に耐えてきた黒松を近くで見て感じていただくこともできます。
そういう築地松で、
保管には行政は無論の事、地域
なりより所有者である住民の方々の強い意志がささえているようだ。
近年の社会問題にもなっている空家はほぼ見られず、今も住民が毎日生活してる住宅が大半のようだ。
広い出雲平野、
北部に連なる山々、
そこに散居する屋敷林と住宅。
楽しみにしてた出雲の「築地松」は、期待を裏切らない景観と
守り抜こうとする住民の方々の無言の心意気が、見歩くえいちゃんに伝わってきた。
2014年10月5日