2014年4月14日(月曜日)   長野県小諸市   小諸城址・懐古園(日本さくら100選・日本100名城)      
白馬ホテル   松代城    あんずの里    上田城    別所温泉    小諸城    志賀ホテル 
8:00発    9:00頃     10:30頃    12:00頃   14:20頃    16:10頃    18:08着 



小諸城は蒸気機関車を見ながら登城する。













「登城」とは登るという文字だが、

小諸城は上らない。














下る。





下ってお城に行く。




こうゆう城を「穴城」と呼ぶそうだ。










下って行く城だと甘く見てはいけないのは、城にはいればすぐわかる。




地形を利用した複雑な縄張りで、攻略することは相当な困難と思われた。













じつは、えいちゃん何十年ぶりの小諸だった。


長野県に来るのは高校の修学旅行以来だった。


その修学旅行で見物した場所が、今回のツアーと重なるのは「小諸城」だけ。






今回の旅行で唯一の二度目の訪問場所。










ここを歩いたなんだな、その時。そんな思いがした。

なつかしい小諸城だった。



















小諸城は「100名城」と「さくら100選」に選ばれている。


中国・四国では松江城・鳥取城・松山城がそうで、みな大藩の城であり現在も県庁都市で

小諸のような小藩の小都市が両方に選ばれるのは稀な事。





その理由の一つにあの歌がある。










小諸なる古城のほとり          雲白く遊子悲しむ

緑なすはこべは萌えず          若草も藉くによしなし

しろがねの衾の岡辺 日に溶けて淡雪流る















あたゝかき光はあれど          野に満つる香も知らず

浅くのみ春は霞みて           麦の色わづかに青し

旅人の群はいくつか           畠中の道を急ぎぬ














暮行けば浅間も見えず          歌哀し佐久の草笛

千曲川いざよふ波の           岸近き宿にのぼりつ

濁り酒濁れる飲みて       草枕しばし慰む




















あれが千曲川。














「小諸なる古城のほとり」 
                             島崎藤村


















小諸城の開花は遅い。まだ蕾。













若山牧水や種田山頭火の歌碑もあり「懐古園」は名城と風情を併せ持った古城だ。














本丸の石垣は幾重にもつづき、

遙か下に千曲川を見下ろすように眺める小諸城。






さあ後は、ホテルに行って

藤村先生のようにお酒でもって 草枕しばし慰む ことにしよう。




つぎ・志賀高原





2014年4月18日