2008年1月14日 午後1:20ころ
笠岡市北木島町 元北木島町役場
船に少しばかり時間があった。
港でイスに坐り談笑するおじさん二人がいたので、
元の役場はどこにあったのかと聞くと、いろいろ話してくれた。
「ここ(港)は海じゃった、
あの家までが海、
時に波をかぶりょうた。」
「あの山は全部畑じゃった。
山のうえまで耕しょうた。
今は完全に山に戻っとる。」
(元・小田郡北木島町役場跡地)
「消防があるところが元の役場じゃ。
けど役場を壊してもう何十年じゃ。」
(元役場の隣、公園とミニ神社がある)
役場があり、港があり、映画館があり、旅館が並び、郵便局や商店がつづく。
北木島は「北木島町」だった。その中枢の場所。
(鳥居をくぐる松)
松が珍しかったので写した。
(鳥居をくぐる松をうしろから見る)
「大浦には人がおらん、老人だけじゃ。
金風呂はまだええ、
あそこは漁師がおるけえ若いのがおる。
あっこの中学校に通うのも金風呂からじゃ、大浦にはおらん。」
(元北木港、元役場のすぐ前)
「隣の公園には映画館があった。
映画館はこっち(大浦の西方向)にもあった。金風呂にもあったんで、北木には映画館が三つあった。
150人ほど入りょうた、イスが満員で両端と後ろは立って見ょうた。それほど流行りょうた。旅芝居もよう来ょうた。」
(元役場のとなり、映画館があった場所)
「石屋の工場は大浦から金風呂までつづいているが、ほとんどが本土へ出てしもうた。
じゃけど本土へ出てつぶれたんも多い。」
「あの工場は出とらん、
出ずにこつこつやっとる方がよう続いとる。」
つぎ・吉田川@ABC
2008年1月15日