2007年8月16日  午前8:40〜11:00
高松市男木島

灯台に着くと、女性の人が出てきた。

「どうぞ、おあがりください。」といいながらクーラーのスイッチとビデオのスイッチをつけてくれた。


ビデオからは映像と歌が流れた。



おいら岬の灯台守は
妻と二人で沖ゆく舟の
無事を祈って灯をかざす
灯をかざす

冬がきたぞと海鳥鳴けば
北は雪国 吹雪の夜の
沖に霧笛がよびかける
よびかける

離れ小島に南の風が
吹けば春くる 花の香だより
遠い故郷思い出す
思い出す





あしたに夕べに入船出船
妻よ頑張れ涙をぬぐえ
燃えてきらめく夏の海
夏の海

星をかぞえて波の音きいて
ともにすごした幾年月の
喜び悲しみ目にうかぶ
目にうかぶ









あの映画の、

その場所にえいちゃんは立っている。



「きれいなのはここだけではありません、

うしろの山へ行ってみてください。海も島ももっときれいです、屋島はこの島から見るのがいちばんとも言われています。」




その山道を昇っていった。

それは奥さんも言っていたが草道であり、なりより1mごとに蜘蛛の巣をはらう、そういう山道だった。






その「蜘蛛の巣をはらう」ことがちっとも心の負担にならない風景が目の前、海の前にひろがっていた。








男木島とはこんなにきれいなところだったのか、
えいちゃんは誰一人歩くことのない夏の男木島を一人進んだ。





東備讃瀬戸、
いつも船が行き交う海。



背後の島は、豊島(てしま)直島。








つぎ・男木島B














2007年8月19日