2007年11月12日 午前10:00〜10:40
小田郡矢掛町小田 山ノ上
「干し柿」という言葉に戸惑いがある。
銘菓「干しイチジク」の里で育ったえいちゃんには、「干し柿」という言葉に抵抗がある。
渋柿は吊るす、それで「吊るし柿」。
なつかしい日本の軒先、その軒下に吊るされた「吊るし柿」。
母屋にもヒヤにも上から下まで「吊るし柿」。
これが山陽新聞で写真紹介された「山ノ上の干し柿」。
吊るした柿は玉になり芸術品のようにも見えてくる。
山ノ上は30〜40軒ほどの民家があり、家は南を向き、前に(南に)阿部山から遥照山につづく山が見える。
日差しが良く、家々の庭にはいつも陽が差す。
走っていたら山道からいっぱいの柿を籠にいれた老人二人が軽トラに積んでいた。
柿木から柿を取るのも、
柿をトラックまで運ぶのも、
柿の実の皮を剥くのも、
柿を縄に結ぶのも、
柿を吊るすのも、
柿を鳥につつかれないのも、
柿が濡れないように、風にとばされないように、・・・。
老人の仕事とはいえ「吊るし柿」が冬に店頭に並ぶまで、楽じゃあないなあ、そう思いながら山を下りるえいちゃんだった。
2007年11月13日