2007年10月14日 午前11:50ころ
浅口市寄島町 寄島干拓地
署名をして、いざ、アッケシソウを見ようとした。
「えっ、これだけですか !」
「ええ、これだけなんです。」
新聞やテレビで寄島のアッケシソウが報道され、「アッケシソウ」という草の名前も、
それが寄島にあることも、
ほんの1週間まえにはじめて知った。
見ごろは10/20ごろとのことだが、来週は蒜山マラソンに出場するので一週間早い今日見にきた。
「今年は長夏で、草の成長が伸びていません。
ほんとはアレ(いちばん長く伸びたのを指差して、およそ20cm)くらいになります。」
アッケシソウは赤くなるので「サンゴ草」と呼ばれ、
日本では網走湖の付近に群生地があり、瀬戸内に数箇所あり、
その瀬戸内では寄島が大きいそうだ。1年草。
アッケシ草は海水を栄養分として育つ塩生植物。
「でも、この干拓地にどうして塩分があるのですか?」
「満潮の時、干拓堤防から(漏れて)少しだけ侵入してくるのです。
その度合いがちょうどいいみたいです。」
「ここには葦が繁ります。
それを刈り取りしてやれば草の繁殖がひろがります。
毎年、毎年、アッケシソウはひろがっています。」
環境省から絶滅危惧種(EN)に指定されている珍しいアッケシソウ、
それを護り、さらに繁殖をひろげる、
そういう寄島の人の気持ちが伝わってきた。
追記・
当日受付でいただいたパンフレットによれば、
「平成15年の秋に寄島干拓地内で発見、確認されたアッケシソウは自生地としては本州唯一といわれ、平成16年2月に町指定の文化財に登録されました。・・・・、
この貴重な植物を守ろうと同年7月に「アケシソウを守る会」が発足し、保護育成活動に取り組んでいます。」
2007年10月17日