2004年7月23日  午前6:30〜7:30ころ
笠岡市元井笠鉄道・大井村駅〜小平井駅〜吉田駅〜新山駅



小平井・立石に残る小平井駅。





駅舎はまだまだがっしり。

「このコンクリート、道で埋め立てましたが残っているでしょう。
ここがホームだった跡です。」
杖を片手に老人が話してくれた。


ふううん。
笠岡市内に残るブツとしてはここ小平井駅がひょっとしたらいちばんの跡かも知れない。

「今は空き家です。誰も住んでいません。」そういう状態らしい。




だが路線はここで途切れてしまう。





笠岡駅から小平井駅まではほぼ線路跡が現存する。
歩行者・自転車道として使用されている。









「大井村駅」を出た汽車は下り坂となる。






この下り坂の窓からは前方の丘の上に真っ白い平屋の建物が見えていた。



見えない理由は二つある。



一つは山陽道ができた。

正面は笠岡インター。
山陽道ができて10年余。盛土で出来た進入路はいつの間にか木が繁り山のように見える。












ひろぉーーい道。


これが旧井笠鉄道跡の歩行者道。


自転車と歩行者の道がこんなに広くなる。


「無駄遣い」を通り越した「馬鹿遣い」。

それが日本の「高速道路」。










丘の上の長い建物が見えなくなった理由、そのニ。
その建物は無くなった。


「小平井結核療養所」があった。
昭和30年ごろ完成した。
目立つ建物だった。
役目を終えた療養所の跡は今、「大井グランド」として使用されている。






インターのトンネルを出ると。
道は舗装道路から、なつかしい土の道となり。






「小平井駅」までつづく。






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2004年7月24日