2004年6月19日 午前6:00〜9:00ころ
笠岡市神島内浦 神島88ヶ所霊場54番〜88番



「お参なさりょうるんですか?
道はこちらですよ。」


問う前におばあさんが笑顔で指差してくれた。

”もてなし”の心がうれしい。



(66番・雲辺寺)


今日は54番延命寺から88番大窪寺を走る。




今日も車は島の天神さんへ止めた。
そこからまず寺間まで走る。

まだ6時になるかならいかという時間なのに首筋は朝日に照らされ熱くなる。





54番延命寺。
立派な札所だった。






そして高(こう)の方面遍路道は行く。走ったり歩いたり。





福浦に着く。
家並みがきれいだ。


69番観音寺。
福浦のまんなか。
札所は福浦薬師を兼ねて存在。庭に大木が一本。






そこからいよいよ「雲辺寺」への道。
福浦出身のF氏によれば「うんべーじ」と地元では親しまれているそうだ。

その道は暗い山の中だった。
小川が流れていた。
チョロチョロチョロ。
手でくんで口に入れた。

こういう登山道が神島にあるのか。
山・木・川・坂道・暗い、その道を上へ上に登った。


雲辺寺では写真を撮らなかった。
林が邪魔して撮れない。そして降りていった。








かつて神島に道はなかった。
瀬戸の渡船場から見崎まで海岸線をはう小さな道が一本あるだけだった。
潮水をかぶったり、きゅうくつな道だった。
昭和40年代になりやっと車が通れる道ができた。

その道は海岸道を広げたのではなく山側の道。
山と民家の中間に車がすれ違うことができる道がついた。


そのころ「お遍路茶屋」ができた。

だからこのお店はもう、30年以上親しまれてきた。



遍路道から福浦と製鉄所をみながら汁方へすすむ。





汁方。(しるかた)

前に「片島」。


この草ぼうぼうの干拓地は、まだ海だった頃。
キラキラと目にまばゆい小波であったろう。




つぎ・神島88ヶ所AB










2004年6月19日