2023年5月18日
元・西鉄ライオンズ 中西太選手が亡くなった


 






自慢話は、気のおける人にしか話せない。
しかも、それが
自分が何か努力した結果でもなければ、なおさらだ。

でも、この事だけは声を大にして自慢したい。

ワシは、日本一の大打者をこの目で見たことがある 






あれは小学校の5年生から6年生になる春休みの日だった。
福山駅から歩いて福山市民球場へ行った。

市民球場は野上にあった。
田んぼの中に球場はあった。


プロ野球オープン戦
広島カープ対西鉄ライオンズの試合


試合前、
西鉄のバッテング練習が始まった。

カ〜ン
球は、外野手の付近まで飛んで行った。



やがて、
高倉や仰木が練習を始めた。


カーーーン
外野手は後すざりした。
「さすがは高倉、仰木じゃのう」と思った。


次に豊田が打った。
打球がスタンドまで飛ぶのが半分あった。
「やっぱし豊田じゃ,違う!」と思った。










最後に中西が練習を始めた。
ピュっ、というような音をたてた打球は
内野手が取ったのか・抜けたのか、外野手が取ったのか超えたのか、
何もわかならかった。

打った瞬間、ロケットの速度で球は消えて行った。(肉眼で追いつけない)





中西と後のミスター




福山市民球場での試合内容はまったく記憶にない。
中西の打撃練習で、生まれて初めてのプロ野球観戦は、完全に満足した。
試合後、
田んぼ道を興奮状態で福山駅まで歩いたのはよく覚えている。


・・・


中西がファールボールを撃つと、ゴムが焼ける臭いがして、内野席の人は臭いといわれていた。
バッターボックスに立った中西からニタッと笑われると、投手は恐怖でふるえる。
三遊間に飛んだ打球は、取ろうとしたが、取れずにそのままホームランになった、というのは当時の少年たちにも有名な話。






左から、稲尾さいちゃん、豊田、中西、河村。











プロ野球ファン歴が長いえいちゃんだが、
その間、名選手は多く出た。



西鉄監督の中西、
左・下関商からの池永、右・海南の(ジャンボ)尾崎。






(投手を除く)

打撃の神様・川上
ホームラン王・王
ミスタージャイアンツ・長嶋
三冠王・野村、落合、松中、村上
好打者・山内、張本、イチロー、・・・多数。
しかし、
”日本一の打者”と呼ばれたのは中西しかいない 








仰木監督と中西コーチ





甲子園・レジェンド始球式 2018.8.18




選手としては日本一の打者、
監督としては二流監督、 (「中西は人が優しすぎる」岳父の三原監督)
コーチとしては名コーチ、

現場をリタイヤ後は野球界発展一筋。






中西と村神様






こうして記すと、恵まれた野球人生だったように思う。



疲れさまでした、日本一の大打者。

西鉄ライオンズ・中西太選手。







内掛けの名人・琴ケ浜






昭和30年代、栃若時代。
当時のテレビ放送はNHK教育を除き、すべて大相撲中継。

琴が浜は香川県出身。


中西→琴ヶ浜→若乃花→力道山の人気の連鎖があった。







笠岡小学校運動会



2023年5月18日