2019年6月30日   日曜日   山形県尾花沢市   「山刀伐峠」                   
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5:55〜7:30   10:30頃   11:10頃    11:50頃    12:10頃    14:46〜16:50      18:30着 
                       



「山刀伐峠」(なたぎりとうげ)は、芭蕉と曽良が、命からがら越えた峠道。










封人の家で、雨の為三日三晩「蚤 虱」と寝たが、晴れて出発しようとしたら・・・・



あるじ云ふ 「是より出羽の国に 大山を隔て、道定かならざれば、道しるべの人を頼って 越べきよしを申す。

さらばと云て、人を頼侍れば、究意の若者反脇指をよこたえ、樫の杖を携て、我々が先に立て行。」

















現在は直線的な新道が出来ていて、トンネルを峠越えする。

旧道はまがりくねった車道。

芭蕉が越えた「山刀伐峠」は、

道幅は笠岡でいえば、神島の88ヶ所霊場の遍路道を更に狭くした道。しかも山中で鳥の声すらない道。








これが旧道で、














ここが芭蕉と曽良が歩いた道。














「けふこそ必あやうきめにもあふべき日なれと、辛き思ひをなして、後について行。

高山森森として一鳥啼きかず。夜る行がごとし」

















芭蕉が通った道は、ブナ林に覆いつくされ手つかずの自然が残った道だそうだ。


山頂付近には、トイレ・休憩所も整備され、安全にハイキングできるようだ。




赤倉温泉に近く、温泉とトレッキング。そして芭蕉を偲ぶ道として、尾花沢観光協会がPRしている。






















これが新道、曲がることなく峠越えが出来る。トンネルを越えると赤倉温泉になる。









「蚤虱馬の尿(ばり)する枕もと」      


2019年7月4日