2010年12月26日 日曜日 午前10:20〜11:40
NHK総合テレビ 「第22回高校駅伝・女子」
去年も優勝候補の筆頭だったが、
1区トップでタスキを渡す予定が転倒のため・・・・なんと12位での「涙のリレー」となってしまった興譲館高校。
今年はさらにパワーアップ、都道府県大会での記録が唯一1時間6分台のチームとして都大路にやってきた。
新谷で05年の初優勝、その後は2位、3位、2位、3位と常に表彰台(かつ惜敗続き)の全国区の強豪。
優勝候補NO1で、
「涙のリレー」から、今年は「笑顔のリレー」を合言葉での出場。
岡山県大会では赤松(真)が1区だったが、全国大会では菅(首相と同じ字だが、「かん」でなく「すが」)。
有力選手が競い、レースの主導権を握りたい1区。(それもあり2008年より外国人選手は1区を走れない)
5kmくらいまでは20人くらいの集団。
そこから興譲館の菅はスパートした。
人というよりは「カモシカ」の走り。
すごい。
「笑顔の」リレー。
この時点で楽々優勝かと思ったが。
優勝候補の興譲館は「3本柱」と呼ばれる有力な3選手がいる。
それが菅(1区)、岡(2区)、赤松真(5区)。
2区の岡でリードを不動のものにするかと予想した。
さすが「全国」いうか「日本一」は甘くない、広い。
3本柱の岡は兵庫の須磨学園に並ばれ首位を同時リレーした。
(結果を見れば、岡は区間2位の力走だった)
3区武久はリレー後すぐに抜かれた。
(レース後重政監督は「3区で粘れたから優勝できた」と談話)
首位須磨学園と8秒差の2位で、4区赤松弘主将にリレー。
岡山県大会では欠場の赤松弘主将は、4区3km。
うっぷんを晴らすかのように1位選手を追い、
トップを奪う。
姉を待つ双子の妹、赤松真弘選手。
去年は1区・2区を双子の妹・姉で「涙のリレー」。
今年は4区・5区を双子の姉・妹で「笑顔のリレー」。
須磨学園は常にトップ争いにいたが、
実は
興譲館と並ぶ優勝候補は愛知の「豊川」や宮城の「仙台育英」だった。
両校はアンカーにケニヤ選手を配していた。
須磨学園を抜いて、
ケニヤ選手は赤松真選手に迫るように走ってきた。
赤松はまったく後ろを見なかった。気にするそぶりも無かった。
(「自分の走りをすれば優勝できる」とレース後インタビュー)
競技場に戻る頃には独走態勢。
悠悠西京極陸上競技場を一人走り。
2〜3度両手をひろげてのゴール!
そして、そのまま。
スピードを緩めず、
監督やチーム仲間が待つ場所へ再びゴール!!
こうして興譲館高校・女子は5年ぶり、2度目の全国優勝を果たした。
西京極陸上競技場の興譲館高校の応援生徒たち。
甲子園の時でもそうだったけど、緑の半被。
優勝インタビューを受ける重政監督と赤松真選手。
すっかりインタビュー慣れもするほどの強豪チーム、選手の言葉は自信に満ちていた。
夕方のテレビニュースを見ると
重政監督は選手や部員により5度胴上げされた。
スリムな女子部員たちにより大柄な監督が宙を舞うことなく、どうにか一定の高さ以上まで身体が浮いていたのが笑えた。
2010年12月31日