皇国地誌・明治9年

備中国小田郡 1

 本郡古時より小田郡の称を用す。
中古本郡の内を割て後月郡を置く、年代時歴詳ならす。

区域


東は同国浅口郡に隣り阿部山を以って界となし、北は同国川上郡に接し山岳を以って界とし、西は備後国深津郡の山嶺岡阜を以って界とし、南は海に面し属島各所に基点烟波を隔てて讃予の山嶺に対す。

郷荘 古時七郷に分ち漁渚(ウヲスナ)郷廿五カ村を菅す。

笠岡村 西濱村 吉濱村 木之目村 大宣村 用之江村 生江濱村 茂平村 有田村 押撫村 篠阪村 東大戸村 西大戸村 大河村 薗井村 今立村 馬飼村 広濱村 絵師村 富岡村 小平井村 吉田村 岩倉村 横島村 入江新田村 、
西濱村元漁濱と書す中故故ありて西濱と改む 【続く】


2001年4月24日