福島の桃
私が小学校の頃、さつきが山に咲く頃茂平の山畑は桃やびわの花も一斉に咲き子供心にもきれいであった。
両親は桃を中心とした果物農家であった…し今でも。平成11年の今日でも桃ずくりをしている。
小名浜を訪れた両親の真っ先の買物はとれたての“福島産の桃“であった。
「この桃ではかんずめにしかできない」
味見が終わった両親は安心したように、真理子をあやしてくれた。
昭和54年の夏の頃。
99・11・28