アリvs猪木


「アメリカのアリ」ではなくて「世界のアリ」、そのアリが猪木と試合をする。


信じられないことが現実になった。


天下のアリから「ペリカン野郎」と呼ばれるTVを見ながら現実に試合はあるのだ、そう思った。



試合は東京の武道館、土曜日の午後。
五洋建設岡山出張所で畳にすわり全員でTVを見た。


パンチの応酬、まったくなし。
猪木はひたすら寝転んでキックを出す、届かない。
アリはアカンベー。
そうこうしているうち早くも最終ラウンド。
両者引き分け。


「世紀の凡戦」とも言われる。


いっしょに見ていた会社の人は僕も含め全員「ふー」と欲求不満げのためいき。
でも、もんくを言う人はいなかった。(ように記憶している)

「ボクシング」と「レスリング」。
違うスポーツが試合をするとこんなようになる。

試合まえは「アリ」vs「猪木」で興奮し期待したが。
終わってみれば「ボクシング」vs「レスリング」であった。

それを理解できた、おわってから気がついた。
そういう試合だった。




今日、2004年10月14日 現在。
これほど日本中から注目された試合は僕がものごころがつてから最大のものだった。


2004年10月14日

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