昭和45年の夏休み。
三原市から三人の友人が遊びにきた、その帰りに笠岡駅まで送った。

笠岡駅で友人が言うには「笠岡には暴力団が多いんじゃなぁ」

いわれてみればそのとおりで、笠岡駅にはいつもトイレ側に浅野組員がひとり、二人といた。
それはまだ浅野組員でも一番若いのが駅にいた。

笠岡駅の慣れすぎた、あまりに普通の光景だったのだが。確かにはじめての人には普通ではなく異常な光景であったろう。

笠岡駅には浅野組が伏越に引越しするまで、そういう光景が続いた。

2002年3月11日