天神ダムの中止


笠岡湾干拓の問題は工業用水である。このためには、小田川上流をせき止め、提高33〜34メートルの天神ダムを建設する計画もあるが、これが実現すれば、1200万トンの貯水が可能となり工業用水として日量5万トンくらいはまかなえそうである。(昭和35年10月)

加藤武徳岡山県知事は昭和39年12月21日、農林大臣赤城宗徳あて申しいれ書をした。

「笠岡湾干拓事業は、34年度農業を主体とする多目的干拓として採択され、39年度から実施設計の段階にいたっています・・・

 工業用地は臨海部の敵地に、農業用地は工業用地の不適格地に造成するする計画ですすめられています。

今回、笠岡市を中心に備後特別工業地域に編入されることに内定しました
笠岡湾干拓は県勢振興計画西西部地域計画の基幹をなすもので


・・・」

昭和41年1月政府予算案の国営干拓事業に笠岡湾が指定された。



2000年11月1日