恍惚のブルース


笠岡高校ではホームルームの時間が週一回あった。
そこでは音楽鑑賞とかサイクリング・・・といって城山や干拓地(今の番町)に行っていた。

「恍惚のブルース」は音楽鑑賞の時だった。それはブーイングそのものだった。

それは第一次フォークブームの時だった。その年その頃、マイク真木の「バラが咲いた」が日本フォークソングの走りで大ヒット中、

ブロード・サイドフォーの「若者たち」がつづき・・・そしてサベージやスパイダースが現れようかという時のヒット曲「恍惚のブルース」は笠岡高校三年生には受け入れられなかった。


そして西郷輝彦のフォーク「初恋によろしく」、のレコードがかかったとき、女学生たちはほっとしたような安心感が漂っていた。



それは昭和41年、僕が高校三年生の頃。




2000年10月24日