高校の一年上の女学生に清楚で、前からもそして横顔もきれいな人がいた。
制服につつんだ姿は、みるからに聡明な女学生という感じがしていた。
彼女には前歯の隣りに金歯があった。
歯が1本まるまる金歯だった。
授業と授業の間に彼女の姿をちょっとだけ見ることがあった。
いつも、かもしだす雰囲気がよかった。
そしていつも、彼女に金歯さえなければと思っていた。
その頃、虫歯になれば金か銀を埋める治療しかなかった。
きれいな人も、そうでない人もそれはいっしょ。
僕も高2の時スサキの歯医者にいった。金をうめられた、今もそのままである。
2002年4月28日