鋼管工事への労働


のぼるさんは社員になって働いとった。

エライ(しんどい)仕事じゃが稼ぎもエかった。「ムリをするな」とゆうとったが身体をこわしてしもうた。
止めて、あとは寝たままをしょうたが、死んだ。

働いとったひとは、そのまま社員になった。(鋼管の)下請け、孫請け、などの。

ボロボロ、金をくれるけぃゆうて行きょうたのはやめっしもうた。










作者記・この当時日本自体が農村社会から勤労社会へとおおきく変化していた。今思うと想像できないような社会変化のスピードだった。生活から地形までもが変わっていった。