福山市への日本鋼管誘致


『岡山県史』
高度経済成長のさなか、石油と製鉄が地域開発の花形とされていた1961年(昭和36年)10月、岡山県に隣接する広島県福山市に日本鋼管(株)が世界最大規模の鉄鉱一貫生産を行う製鉄所を立地することを決定し、広島県・福山市との間に誘致協定が調印された。

所有地は福山市地先の約726ヘクタールで、工場用地造成、航路の浚渫などは広島県が行い、第一期工事分として約400ヘクタールは3.3平方メートルあたり5000円で会社に払い下げられることになった。
漁業交渉は福山市があたり、広島県側19、岡山県側15の漁場に対して、総額8億4600万円が県債で支払われ、深安漁協・福山漁協の全部と水呑漁協の一部の漁業権は消滅した。


2000年09月30日