そして、朝もママカリ、昼もママカリ、晩もママカリ。
とにかく食卓にはママカリがあった。
酢漬けにされたママカリは無くなることがなかった。
小学生時代の食卓はいつもママカリがあったように思われる。
それほどママカリは大衆魚であった。
祖父は三度の食事には必ずママカリを一匹以上口に入れていた。
祖父が100歳で亡くなった時、長寿の秘訣として、そのママカリを三度食べていた光景を思った。
ママカリはほとんどが近所の漁師からのもらいものであった。
僕の小学時代は空腹と飢えがあったが、ママカリだけはもうこらえてくれい・・・という、魚でもあった。
2001年8月26日