田植えの後で


学校の田植え休み

城見小学校には田植え休みがあった。6月中旬3日間。茂平・用之江・大宣の田植え日は微妙に違っていた。
田植え休みがあるため夏休みは7月25日からはじまっていた。


田植えの手伝い

実家の田植えは4軒共同でしていた。

田植えは農作業の祭りのようであった。

子供は全員田圃の中に入っていった。腰をかがめ苗を植えていた。
大人は6列くらい、子供は3列くらい。
植えたら後ろに下がる。
終わった田圃をみると、子供が植えたところは曲っていた。


田植えのひいる


「ひいる」は足(脚)についていた。
「みみず」をひっちゃげたようなかたちをしていて足に噛み付いていた。

あんなにくにくしいのはいない。
田植えといえば「ひいる」。


「しろみての」米のご飯

3日〜4日続いた田植えも終わる最後の日の午後。

各家の母親は田植えから離れた。
「しろみて」のご馳走の準備をするのだ。

その夜「しろみて」が始まる。
子供にとって一番楽しみな時だった。

4軒の家の人たちが集まり膳を囲んで、食べて、飲んで。
大人より子供が主役になれる、そういう夜が「しろみて」だった。

「しろみて」は年に何回あるか?の白い、米の飯を食べれる時でもあった。

2002年1月27日


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