「朝、顔を洗って来ている人は?」


「朝起きて、顔を洗って学校に来ている人は?」

この言葉は月曜日の朝、「キョウーツケ!前にナラエ!」で始まる全員での学校朝礼で校長先生の挨拶。
教室での担任の先生の言葉。
冬になると、必ず何回もなんかいも聞いていた言葉だ。


実際、朝の顔洗いは難儀なものだった。

井戸に行き、井戸水を汲む。それをカナダライの洗面器に移す。(自分が濡らさない、こぼさないように。)

寒くて冷たくてとても両手で水をくむことは出来ない。片手で顔の半分をなぜる。
そこまでするのが精一杯。
洗わないで学校に行く日もあった。




今もし、あの状態のままであったら”顔を洗わないで”会社に行くだろう。と、自分でも思う。


2002年3月16日

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