着さそうにも、着る服が無い  (母の話)

無いゆうても、ホントに無い時じゃった。着るもんが無かった。


深津から(行商の)男の人が来て「ええのがありました。」とボタンのついた服をもってきた。忘れもせんがそれを着させてひろ子の入学式に行かせた。

近所のてるみさんが毛糸をわけてくれたことがある。そわぁなモンでも無い時じゃったんで嬉しかった。


夜燈のおばさんの兄弟で笠岡で○○していたひとが「こりょう、ひろちゃんに着させてくれ。」と持ってきてくれた。

切符がないとなにも買えなんだ。

2001年1月3日