イチジク 道の露天売り (母の話)


イチジク売りは、園芸(農協)、茂平市場、露天売り、個人依頼(ルートにより家に依頼、畑での飛び込み)の四つ。


もりたや、おおがけのおねいさんは、朝早うから競争するようにちぎり、せいから道にだし売りにいく。

赤い蝙蝠笠をたて道端で売ると、市場にだすより(市場に出すと一割の口銭が必要なので)よい、ので皆自分で売るようになった。

道に出せば売れる。道で待ちょうれば全部売れる。

市場に出せば、もって行くだけで後は売ってくれる。900円くれぃで。

道端でよう売らんのはウチとてるみさん方だけじゃ。
きゅういっつぁん方の校長先生まで道でうるようになった。あのひともよう、しんぼうしてだした。


うちにもようけい取れた日にひてぃ売った。おじいちゃんが四つ持って二つ売って帰った。そりゃ、そうじゃ待たんのじゃけぃ。


2000・12・17

平成9年     平成