笠岡農道空港の利用 2001年5月16日 中国新聞井笠版


イベント利用25日増 農産物空輸横ばい

笠岡湾干拓地の農道離着陸場(農道空港)の2000年度の利用実績が15日、井笠地域の2市7町で構成する同農道離着陸場運営協議会が開いた総会で、報告された。
本来目的の農産物空輸での利用が前年度並みの35日、計60回にとどまったのに対し、イベントなどの「多目的利用」は前年より25日増え203日に上った。

軽飛行機を使って空輸された農産物は、計3.3トン(前年度3.7トン)。内訳はラークスパー(千鳥草)1.4トン(1.4トン)桃1.2トン(0.7トン)有機無農薬野菜0.2トン(0.8トン)など。
空輸先は、岡山空港が48回と大半を占め、積み替えて定期便で東京へ出荷された。
運送費はほぼ県補助金で賄われているが、積み替えの不便もあって伸び悩んでいる。

一方で多目的利用は増え続け、ラジコン飛行機の大会や練習での使用が計129日(84日)、県警と消防ヘリの訓練が22日(27日)。ジャイロプレーンなどのスカイスポーツは、死亡事故があったことなどから14日(31日)に半減した。マラソン大会や自動車のテスト走行などの利用もある。
今年3月から始めた遊覧飛行は、4月末までに23組69人が搭乗した。

協議会では、引き続き多目的利用の促進をPRし、イベント誘致を図ることや9月30日に開港10周年記念イベントを開くことを決めた。 

2001年5月16日