とうがきの通(つう) (母の話)2001年10月27日”おきのた”のとうがき畑で。


茂平の市場には何人もの人が買いにも来るが,売りにも来る。

「あの○○おばさんの売るいちじくがおいしい。あの△△おじさんのは水っぽい。」と、売るひとの無花果を選んで買う人がおる。よう味をしっとる。
ひろこ(長女)の縁戚に倉敷で無花果のお菓子をつくっている人がいる。頼まれていちじくをあげた。不足した時、近所の○○さんのがええ色の無花果なんでそれをあげようとした。
無花果を見ただけで「これは要りません」といわれた。菓子を作る人は見ただけで味が分かる。色はええが甘味はなかった。
とうがきは「おきんた」「ししゅうだ」「どうめん」で作っているが。
ここ(おきんた)のこの木がいちばんようなる。この木があったとこは池があったとこじゃ。水分があるんで木はなんぼでも大きぅなる。実もなんぼでもなる、一番よう稼ぐ木じゃ。

その事は言われて思い出した。その場所は溜め池があった。今からもう40年も前のことである。


2001年11月の茂平


001年10月29日